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のだめカンタービレ
クラシック作品辞典 第1巻

※ 第1巻は現在では、物語に出てくる曲目が一部改定されています(千秋が江藤レッスンで受けていた曲目と、落とした総譜の曲)。ここでは改訂版(第13刷あたり以降)の曲目を紹介します。

第1巻までの演奏者別もくじ

  1. ラヴェル:ボレロ
  2. ヴェルディ:歌劇「マクベス」
  3. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 op.15
  4. メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」 .56
  5. 阪神タイガースの歌
  6. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 op.13
  7. ネコのフン(仮題)
  8. 野田恵:おなら体操
  9. モーツァルト:交響曲第40番 K.550/第41番「ジュピター」 K.551
  10. 野田恵:ピアノ・ソナタ「清掃」
  11. モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ K.448
  12. (リストとかブラームスの連弾)
  13. ショパン:夜想曲第2番 op.9-2
  14. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」 op.24
  15. ベートーヴェン:交響曲第1番 op.21
  16. モーツァルト:ジングシュピール「魔笛」 K.620

 ラヴェル:ボレロ

[コミックス1〜4巻] 表紙をめくった最初のページの背景に書いてある楽譜

16小節のテーマが、楽器を変えながら延々とくり返されるだけ(バックに流れるボレロのリズムは169回!)という、単純にして壮大な曲です。唯一の変化は、くり返されるごとに変わっていく楽器と、最後に向かっての長い長いクレッシェンド(「だんだん強く」の意味)のみ。ラヴェルの中でも最も有名な曲のひとつです。トロンボーンやサックスなど、ソロが与えられているプレイヤーにとっては腕の見せどころ。

ア・ラ・フランセーズ

ア・ラ・フランセーズ

【演奏】レヴァイン、バレンボイム、小沢征爾、マルティノン、カラヤン、デュトワ他
【曲目】(CD1)ベルリオーズ:歌劇「ベンヴェヌート・チェルリーニ」より序曲/サン=サーンス:交響詩「死の舞踏」/同:歌劇「サムソンとデリラ」よりバッカナール/デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」/シャブリエ:狂詩曲「スペイン」/フォーレ:パヴァーヌ/ビゼー:小組曲「子供の遊び」/フランク:交響詩「呪われた狩人」(CD2)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲/ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/オネゲル:交響的楽章「パシフィック231」/イベール:交響組曲「寄港地」/サティ:ジムノペディ第1番/同:ジムノペディ第3番/同:バレエ組曲「バラード」/ラヴェル:ボレロ

税込1,500円(2枚組)


 ヴェルディ:歌劇「マクベス」

[Lesson1] 千秋の師匠、ヴィエラがウィーン国立オペラ座で振った演目

原作はシェイクスピアの同名の戯曲。国王暗殺によって王位についたマクベスとマクベス夫人の悲劇を描いた、ヴェルディ初期の名作です。原作の持つ重苦しい雰囲気を音楽で見事に表現し、初演も大成功に終りました。ちなみに歌劇はオペラとも言い、どちらも意味は同じです。


 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 op.15

[Lesson1] 学生選抜のコンサートで千秋が弾くはずだった曲

曲名は直接は登場しませんが、楽譜を見るとピアノ協奏曲の第1楽章です。ベートーヴェン28歳の頃の若さ溢れる作品です。実はこの曲、第2番の3年後に作曲されてるのですが、出版はこの曲の方が先だったので、第1番に数えられています。ベートーヴェンのピアノ協奏曲は5曲あり、第5番「皇帝」が有名です。ちなみにop.15のopは「オーパス」と読み、作品番号という意味です。日本語では「作品15」になります。


 メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」 op.56

[Lesson1] 千秋が江藤先生に叩かれた時に落とした総譜

落ちて広げられた楽譜は「スコットランド」の第3楽章でした。メンデルスゾーンは音楽史上、最も裕福な家庭に育った作曲家のひとりです(なんてったって、自分の家でオーケストラを雇ってたらしい!)。ピアノ・オルガン演奏、作曲、指揮は超一流、音楽以外にも哲学や語学など何でもできたという天才。そんなわけで、子供の頃から才能を発揮し、あまり苦労をしなかったせいか、彼の音楽は超楽天的で幸せな雰囲気の曲が多い気がします。「スコットランド」は、第4番「イタリア」と並んで、彼の5曲の交響曲中、最も有名な曲です。メンデルスゾーンがスコットランドを訪れた際の、旧城での印象から冒頭部分ができあがったそうです。スコットランド民謡調のフレーズも盛り込まれ、描写的性格が強い曲です。ちなみに、総譜は実際の現場では「スコア」と呼ぶことの方が多いです。


 阪神タイガースの歌

[Lesson1] オペ研の男子がロビーで歌っていた曲

いわゆる「六甲おろし」です。「阪神タイガースの歌」が正式名称。阪神タイガースの応援歌として(特に最後のワンフレーズだけは)余りにも有名。作曲:古関裕而、作詞:佐藤惣之助。1番が歌える人は普通のタイガースファン、3番までフルに歌える人はトラキチです(ほんまかいな?!)。古関裕而は明治42年生まれ。「六甲おろし」の他、全国高校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」(作詞:加賀大介)なども有名ですね。いわゆるクラシックの歌曲もたくさん作っており、日本のクラシック音楽文化の発展に貢献した人なのです。


 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 op.13

[Lesson1] 千秋とのだめの出会いの曲

ベートーヴェンの初期のピアノソナタの頂点をなす曲です。ベートーヴェンのピアノソナタの中でも、「月光」「情熱」と並ぶ3大人気曲。いわゆる「黄金のカップリング」として、CDもこの3曲が1枚に収まっていることが多いです。ビリー・ジョエルの名曲「This Night」は、この曲の第2楽章を元ネタにしています(というか、僕はビリー・ジョエルの方を先に知りました・・・)。

ベートーヴェン:4大ピアノ・ソナタ集

ベートーヴェン:4大ピアノ・ソナタ集

【演奏】ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
【曲目】ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」/同:ピアノ・ソナタ第14番「月光」/同:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」/同:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」

税込1,000円


 ネコのフン(仮題)

[Lesson1] プリプリマートからの買い物帰りの、のだめの鼻歌

かなり高い確率で、のだめが適当に作った曲のような気がします。多分、タイトルもないでしょう。判明している歌詞は、「♪フーン フンフン フーン フンフン ネコのフ〜ン フーン フンフン フーン フンフン かたい」。この続き、すごく知りたいですね。


 野田恵:おなら体操

[Lesson2] のだめ作詞・作曲・振り付けの体操

のだめはこの体操を、ピアノの担当教官、谷岡先生にレッスンしてもらっていました。判明している歌詞は、「おなら体操ォー 元気に出そう いい音出そう ドレミファ プップップー (中略) ヘイ! ヘイ! ブーーーーー!」。最後の「ヘイ!」は「屁イ!」という気持ちが込められています。のだめは、この体操で「みんなの歌」「ママといっしょ」といった教育番組への進出を企んでいるようです。


 モーツァルト:交響曲第40番 K.550/第41番「ジュピター」 K.551

[Lesson2] 千秋が部屋で八つ当たりした時に飛び散ったCD

どちらも、モーツァルトが晩年に完成させた傑作交響曲です。第40番(ト短調)は、第25番と並ぶ数少ない短調の作品で、モーツァルト後期の悲哀感を表現した傑作です。この曲には2つ版が存在し、一方にはクラリネットが加えられています。第41番は、記念碑的高みに立つ、モーツァルト最後の交響曲です。終楽章にフーガが出てくるのですが、すべての楽章の主題が、そのフーガのメロディと関係を持っています。ギリシャ的な晴朗さと造形美によって、「ジュピター」の愛称で呼ばれてます。

ちなみにK.550のKは「ケッヘル」と読み、ケッヘル博士という音楽学者がモーツァルトの全作品につけた通し番号です。モーツァルトの楽譜やCDを買う時には、ケッヘル番号が手がかりになることも多いので、なるべくメモしておいたほうが何かと便利です。

(なお、千秋の部屋に散らかっていた他のCDは、ショパンのピアノ名曲集やJ.S.バッハのCDなどでした)。


 野田恵:ピアノ・ソナタ「清掃」

[Lesson2] 千秋がのだめの部屋を片づけたあと、のだめが弾いた曲

別名(副題?)「恋の序曲(プレリュード)」。のだめが即興で弾いたオリジナル曲です。はじめはのだめ自身、自分がどう弾いていたか覚えていない程度の即興の曲だったのですが、千秋に何度か弾かされるうちに、曲として固まってきたようです。


 モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ K.448

[Lesson3] 谷岡レッスンでの、千秋とのだめの初デュオ

谷岡先生はこの曲を「8分弱」と言っているので、実際に演奏したのは第1楽章だけでしょうか。モーツァルトが完成させた唯一の2台用ソナタとして有名です。この曲のようにピアノを2台使う曲は、普通のピアノ曲に比べてCD録音は少ないですが、コンサートではよく演奏されてます。なお、余談ですが、一般的には1台のピアノを2人で弾くことを「連弾」、この曲のように、2人の奏者がそれぞれ別のピアノで弾くことを「デュオ」と言い分けて、区別することが多いようです。

モーツァルト:2台と四手のためのピアノ作品集

モーツァルト:2台と四手のためのピアノ作品集

【演奏】アレクサンドル・ラビノビチ、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
【曲目】モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ K.448(375a)/同:アンダンテと5つの変奏曲 K.501/同:四手のためのピアノ・ソナタ K.521/同:四手のためのピアノ・ソナタ K.381(123a)

税込1,050円


 (リストとかブラームスの連弾

[Lesson3] 千秋が思い浮かべた連弾の定番曲

リストは作曲者自身の編曲ではありませんが、ハンガリー狂詩曲第2番の連弾が有名です。ブラームスの方はオリジナル曲として、ハンガリー舞曲集やワルツ集「愛の歌」「新・愛の歌」などが有名です。なお「連弾」とは一般的には、1台のピアノを2人で弾く形態を指しますが、千秋とのだめは2台のピアノのための曲をやってるので、千秋が思い浮かべた曲も2台ピアノのための曲だったかもしれません。リストのハンガリー狂詩曲第2番は2台ピアノ用にも編曲されていますし、ブラームスにもハイドンの主題による変奏曲など、こちらもよく知られた曲があります。


 ショパン:夜想曲第2番 op.9-2

[Lesson4] のだめが峰のコードに引っかかったときに持っていた楽譜

「ノクターン」は日本語だと「夜想曲」。どちらでも普通に通用します。ショパンは生涯に20曲余りのノクターンを書きましたが、これが記念すべき最初に出版されたノクターンでした(ノクターン集として、第1〜3番までの3曲が同時に出版された)。ムードミュージック的な甘美なメロディを持つこの第2番は、最もポピュラーなノクターンでもあります。それにしても・・・のだめ。音大のピアノ専攻にしては、ちと簡単すぎやしないかい?


 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」 op.24

[Lesson4] 峰の試験曲(のだめが伴奏し、峰にとって「運命の人」となった)

第9番の「クロイツェル」と並んで、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタで最も有名な曲。楽譜やCDによっては「スプリング」と書いてあることもあります。「春」という通称は、いかにも春の訪れを感じさせる、明るく希望に満ちた曲想からつけられたものです。この曲のCDも、ピアノソナタと同様、「春」+「クロイツェル」という黄金のカップリングが存在します(ちなみに試験当日は、のだめが風邪のため千秋が伴奏しました)。

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番・第9番

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番&第9番

【演奏】ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)、レフ・オボーリン(ピアノ)
【曲目】ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」/同:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」

税込1,000円


 ベートーヴェン:交響曲第1番 op.21

[Lesson4] 千秋が聞いていたヴィエラの新作

大作曲家ベートーヴェンが30歳にしてようやく完成した最初の交響曲です。まだ独自の個性よりも、ハイドンなどの先人たちの影響が強いと言われています。ベートーヴェンが真に音楽界に革命を起こすのは第3番「英雄」あたりからです。千秋がひとり静かに鑑賞していたところに、突然ドアチャイムが・・・第1楽章の4分58秒あたりという、まさにこれからというところで邪魔されたわけです。

ベートーヴェン:交響曲第1番/第3番「英雄」

ベートーヴェン:交響曲第1番/第3番「英雄」

【演奏】ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【曲目】ベートーヴェン:交響曲第1番/同:交響曲第3番「英雄」

税込1,000円


 モーツァルト:ジングシュピール「魔笛」 K.620

[Lesson6] 多賀谷が菅沼に「夜の女王」役を取られた因縁の曲

ジングシュピールというのは、途中にセリフや踊りや民話などが挿入された歌劇のことです(歌劇は普通、すべて歌だけで進行する)。モーツァルト晩年の傑作。夜の女王の命を受けて、彼女の娘パミーナを救うためにザラストロの殿堂に赴いたタミーノが、僧侶たちの理想に共鳴し、試練を乗り越えて、パミーナを救い出し結ばれるというお話。夜の女王のアリア「復讐の心は地獄のように胸に燃え」は、超高音域での早いパッセージを必要とするアクロバティックでド派手な歌で、ソプラノ歌手にとって憧れの曲のひとつです。


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のだめカンタービレ クラシック作品辞典 (http://nodame.moo21.com)