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のだめカンタービレ
クラシック作品辞典 第2巻

第2巻までの演奏者別もくじ

  1. 千秋真一:のだめラプソディ(仮題)
  2. メレンゲのうた(仮題)
  3. ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 op.125
  4. 今日のごはんはなんじゃろな〜(仮題)
  5. マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」
  6. (コール飲み)
  7. くるみ割り人間
  8. ベートーヴェン:交響曲第7番 op.92

 千秋真一:のだめラプソディ(仮題)

[Lesson7,8] 千秋作曲のピアノ曲(ジャズアレンジバージョンもあり)

最終的にはオーケストラ曲になる予定で、これはその第2楽章として作られたもののようです。「のだめラプソディ」はもちろん、のだめの勝手な命名。千秋がオーケストレーションを進める一方、のだめ、峰、真澄(と千秋)によってジャズアレンジもされました。オーケストラ曲を作る時に、このようにまずピアノ曲(あるいは連弾)の形で原形を作っておいてからオーケストレーションしていくことはよくあります(例えばドビュッシーの未完の「交響曲」は、ピアノ連弾の形でしか残っていません)。


 メレンゲのうた(仮題)

[Lesson7] クリスマス・ケーキ作りの練習をしていた時の、のだめの鼻歌

「メレンゲ メレンゲ〜 もた〜ん」。のだめ、上機嫌です。しかしクリスマス・ケーキ(チョコ味、クリーム味、ピザ味!、カレー味!)は、結局作られることはありませんでした。「ご愁傷様でした」(by峰)


 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 op.125

[Lesson8,9] クリスマス・イブ・デートを賭けた真澄の勝負曲

いわゆる「第九(だいく)」です。ニッポンのクラシック界は年末になると、どこもかしこも「だいく」で染まります。なぜ年末に(しかも日本だけ)この曲をするのかは、いまだにはっきりした説がありません。ベートーヴェン最後の交響曲にして、交響曲と合唱が結びついた画期的な曲です。第2楽章のティンパニは、オーケストラ全体を支配する重要なパートで、腕の見せどころ。バチのひとつも振り回したくなります(おい)。ちなみに「歓喜の歌」で有名なメロディは、第4楽章の中盤からです。[Lesson9]では、千秋の部屋での「こたつ祭り」で、みんな(千秋を除く)で第九を歌っています。


 今日のごはんはなんじゃろな〜(仮題)

[Lesson10] のだめの学校からの帰り道の鼻歌

これって元ネタがあるんでしょうかね?一説によるとアニメ「赤ずきんチャチャ」の中で、チャチャが歌っていた歌と同じだそうです。「今日のご飯はなんだ(じゃ?)ろな 私は梅干し食べれない おかかにしてねお母さん」。また、なかよしで連載されていた猫部ねこさんの「きんぎょ注意報」にも「今日のごはんはなんじゃろな〜」という歌が登場するそうです(「遠足でうたう歌」というタイトル)。本当のところはわかりませんが、のだめのアニメ好きからすると、アニメや漫画からの影響はかなりありそうですね。

追加情報:かつて石井食品のテレビCMで「今日のおべんと(お弁当)なんじゃろな〜 どきどきどきどき にんまり〜 どきどきどきどき にんまり〜 石井のおべんと君 ミートボール」という歌があったそうです(のだめが子供の頃にも放送されていたかどうかはわかりませんが)。


 マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」

[Lesson10] かつて千秋が、シュトレーゼマン指揮のこの曲を聞いて衝撃を受けた

マーラーは、交響曲という形式を崩壊寸前にまで拡大した、交響曲発展の歴史の最後に位置する作曲家です。この曲を演奏するのに実際に1000人も必要なわけじゃないんですが、大編成のオーケストラ、オルガン、8人の独唱歌手(ソプラノ3人、アルト2人、テノール、バリトン、バス)、混声合唱団が2組必要な上に児童合唱もいるという、ちょっとした村の人口ほどの人数が必要な、破天荒巨大交響曲。


 (コール飲み)

[Lesson11] シュトレーゼマンの「合コン」での持ちネタ

コール飲みとは、指名されたひとりが周りの人に「イッキ、イッキ」などとコールされながら酒(主にビール)を一気に飲み干すという、日本が世界に誇る珍文化。各サークルや大学ごとに、それぞれ伝統のコールが数多く存在します。これを曲と言っていいのか迷うところですが、リズムがついてるし、中にはメロディがあるものもあるので、まあいいでしょう(決まった振り付けがついているものもあります)。シュトレーゼマンがどの流派で、どのくらいのレパートリーを持っているかは不明ですが、あの様子ではかなり知ってそうです。


 くるみ割り人間

[Lesson11] 真澄の宴会芸

元ネタはもちろん、チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」でしょう。恐らく、くるみ割り人形のメロディに乗せて踊っていたと思われます。まあ、もともと踊るために書かれた曲なので、相性はバッチリなのではないでしょうか。


 ベートーヴェン:交響曲第7番 op.92

[Lesson12] 千秋が初めて指揮台に立った曲

通称「ベーしち」。ベートーヴェンの交響曲に関しては、奇数番の曲は男らしく荒々しく、偶数番は女らしく優しい曲が多いと言われることがあるのですが、この曲もその俗説の例に漏れず、力強く生命力に溢れた作品です。各楽章ともそれぞれ基本となるリズムによって貫かれており、それらのリズミックな要素を称して、作曲家ワーグナーはこの曲を「舞踏の神化」と呼びました。

ベートーヴェン:交響曲第5&7番

ベートーヴェン:交響曲第5&7番

【演奏】カルロス・クライバー(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【曲目】ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」/同:交響曲第7番

税込1,890円


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