のだめカンタービレ
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【演奏】アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)、マニュエル・ロザンタール(指揮)、コンセール・ラムルー管弦楽団 税込1,000円 |
[Lesson59,60] プラティニ国際指揮者コンクールの千秋の本選曲
第7巻の<ヴァイオリン協奏曲>も参照のこと。現在では傑作ヴァイオリン協奏曲として超有名な曲ですが、完成当時は大ヴァイオリニスト、アウアーに捧げるために楽譜を送ったところ「演奏不能」と受け取りを拒否されたあげく、初演では、やる気のないオーケストラの酷い演奏のせいもあり、大批評家ハンスリックに酷評されたのでした。しかし次第に多くの支持を得るようになり、アウアーもその後、自らの非を認めて盛んに演奏するようになりました。ちなみに千秋も言っているように、演奏家の会話の中ではチャイコフスキーはチャイコと略されることが多く、またチャイコフスキーの協奏曲はしばしばチャイコンと略されます。しかしチャイコンは「チャイコのヴァイオリン協奏曲」の他、「チャイコのピアノ協奏曲第1番」や「チャイコフスキー・コンクール」の略にも使われるので要注意です。
[Lesson59,60] プラティニ国際指揮者コンクールの片平の本選曲
第7巻の<チェロ協奏曲>も参照のこと。名実共にチェロ協奏曲の最高峰と呼べる至高の名曲。ブラームスが「チェロでこんな作品が書けると知っていたら、私もチェロ協奏曲を作ったのに」と言ったという逸話は有名です。ホームシックにかかったアメリカでの学長生活を切り上げ、チェコに戻って幸せに暮らしていたドヴォルザークでしたが、初恋の人であり大切な友人であったヨゼファ・カウニッツ伯爵夫人の訃報を聞きます。そこで既に完成していたチェロ協奏曲の3楽章を書き換え、後半に静かに過去を回想するかのようなパートを書き加えたのでした(エルガーのヴァイオリンソナタも同じような経緯を持つ曲でしたね)。段々と静かになってチェロが最弱音まで消えそうになった瞬間、押さえていた感情があふれ出るかのようにオーケストラが沸き上がり、輝かしいエンディングを迎えます。
【演奏】ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(チェロ)、カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 税込1,300円 |
[Lesson59,60] プラティニ国際指揮者コンクールの千秋の本選曲
第9巻参照。のだめはティルが処刑される物語だってこと、知らなかったんですね(音楽の中にちゃんと処刑の描写もあります)。
[Lesson60] プラティニ国際指揮者コンクールの指定曲
ブダ市とペスト市が合併してできたブダペスト市(へぇー!)の50周年式典のための委嘱作品です。バルトークの代表作、「管弦楽のための協奏曲」(通称:オケコン)や「弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽」(通称:弦チェレ)の人気に比べるとかなり地味な曲ですが、バルトークの国際的名声を決定づけた作品と言われています。ハンガリーの民族的な香りが色濃い5曲からなる組曲ですが、5曲目は前奏にあたる部分と「フィナーレ」と書かれた部分からなり、実際には5曲の舞曲とフィナーレという構成の曲です。
[Lesson62] アパルトマンでのだめが弾いていた曲
第8巻参照。「ドビュッシーの『ピアノのために』やプロコフィエフのトッカータと同じようで違う流れ…… リズムは流れているけれど 現代曲らしい変拍子 そして ゆったりとしたコラール風のクープレ」とは、この曲を初見で弾いたフランクの感想。
【演奏】ブロムシュテット、R.シュトラウス、西本智実(指揮)、熊本マリ、舘野泉(ピアノ)他 税込1,600円 |
[Lesson62] フランクが海老原の曲の形容として挙げた曲
前奏曲、サラバンド、トッカータの3曲からなります。有名な「月の光」を含むベルガマスク組曲とほぼ同時期の曲で、古典的な形式を持ちながら、豊かな色彩感にあふれた面白さを持つ曲です。フランクが海老原曲の形容として挙げたのは、やぱりトッカータのことでしょうかね?
[Lesson62] フランクが海老原の曲の形容として挙げた曲
プロコフィエフは、激動の時代のソビエトを生きた20世紀最大の作曲家のひとりです。トッカータは21歳の時の初期の作品で、左右の手の2音連打で始まる機械的な運動で、練習曲のような性格を持っています。
[Lesson62] シュトレーゼマンの代役で千秋がプロデビューした曲。ソリスト孫Rui
第2番と並んで有名なピアノ協奏曲です。映画「シャイン」で一般的にも有名になりましたね。その楽曲の素晴らしさと共に、ピアノ独奏パートの難しさでも知られ、音楽的に弾きこなせるピアニストが限られるため、第2番に比べると耳にする機会には恵まれていないようです(ということはRuiは相当すごいんです!)。余談ですが、のだめがイタリア食堂のピアノで超絶技巧を弾くシーン、前述の映画「シャイン」で、主人公ヘルフゴットが街のレストランで「熊蜂の飛行」を弾いたシーンを思い出してしまいました。
【演奏】ウラジミール・アシュケナージ(ピアノ)、アンドレ・プレビン(指揮)、ロンドン交響楽団 税込2,957円(2枚組) |
[Lesson63] パリの演奏会のビデオで孫Ruiが弾いていた曲
[Lesson63] イタリア食堂「サンタルチア」でのだめが弾いた曲
[Lesson64] オクレール先生の初レッスンでのだめが弾いた曲
第8巻参照。のだめは「鬼火」だけじゃなくって、全曲弾けるんですね。
【演奏】小菅優(ピアノ) 税込1,680円 |
[Lesson63] イタリア食堂「SANTA LUCIA」の由来と思われる曲
小学校のとき、歌いませんでしたか?有名なイタリア民謡「♪サンタァールゥーチィーアー」ですね。元々は「聖ルチア」というナポリの聖女のことです。現在はナポリにある地名でもあります。でもこの食堂の名前は絶対にイタリア民謡が由来でしょう。きっと主人のロレンツォの十八番に違いありません。「♪サンターーーーーーールチィーア」と朗々と歌い上げている姿が目に浮かぶようです。
[Lesson63] サンタルチアの主人、ロレンツォが歌った曲
「セヴィリアの理髪師」は、ロッシーニの名を不滅にした、オペラ・ブッファ(スピーディーな掛け合い漫才的?な要素を含む、喜劇的な歌劇)の傑作です。医師バルトロに囲われている美しい娘ロジーナを手に入れようとする伯爵のために、知略をもって手助けし、活躍する理髪師フィガロの物語です(ちなみに、この物語の後日談がモーツァルトの「フィガロの結婚」)。当時の理髪師は散髪だけでなく、外科医や薬剤師やその他もろもろを兼ねている「何でも屋」が普通で、フィガロのような楽天的で人好きな性格なら、恋の手引きもお安い御用だったとか。フィガロが最初に登場するときに自己紹介を兼ねて歌うこの曲は、音域も広く早口言葉もあり、これを安々と歌いこなせるのは、まさしく元プロの証です。なお、伴奏もかなり早いパッセージが飛び交い、中間部でテンポも変わるので、ぶっつけ本番で合わせるのはかなり難しいと思われます(当然のだめには絶対ムリ!)。
[Lesson64] 音楽院のアナリーゼの授業で題材となった曲
詳しい解説は音楽院の学生達に任せましょう(詳しすぎてわからないという説も)。ブラームスの交響曲の中では最もコンパクトな曲で、全ての楽章が静かに終わることも関係してか、演奏される頻度は一番少ないような気がします。しかし、アナリーゼの題材となった第3楽章は、哀愁に満ちた美しいメロディを持ち、イングリット・バーグマン主演の映画「さよならをもう一度」の挿入曲としてよく知られています。歌詞をつけてフレンチポップスっぽくカヴァーされることもあります。
[Lesson64] 音楽院の初見の授業に備えてのだめが練習していた曲
スクリャービンは19世紀後半に活躍したロシアの作曲家です。作品の多くはピアノ曲で、初期の作品はショパンの影響が強いと言われています。後に神智学に傾倒し、神秘主義と呼ばれる独特の作風を確立しました。ピアノ・ソナタ第1番は20歳の頃の作品で、まだショパンの影響が強く、スクリャービンの個性は明らかにはなっていません。
[Lesson64] 音楽院の初見の授業でのだめが弾いた曲
スカルラッティという作曲家にはアレッサンドロとドメニコという親子がいて、共に有名ですが、ピアノ界では550曲以上ものソナタを書いたドメニコの方が有名です。ドメニコはJ.S.バッハと同い年の1685年生まれです。ソナタと言っても一般にイメージするような3楽章構成の曲じゃなくて、ほとんどが楽章構成を持たない、数分の小曲です。D.スカルラッティの曲には作品番号がないので、カークパトリックという人がつけた整理番号(K.)と、ロンゴという人がつけた番号(L.)がついています。どっちかひとつでええやん?と思うのですが、通常はなぜか上記2つの番号が併記されます。CDや楽譜を買う場合、どっちかひとつの分類番号しかついてないこともあるので、K.525とL.188の両方をメモしておいた方が安全です。