のだめカンタービレ
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【演奏】小菅優(ピアノ) 税込1,680円 |
[Lesson65] Ruiのアルバム収録曲
8曲からなる曲集で、シューマンのピアノ曲の中で最も有名な曲のひとつです。ショパンに献呈されています。タイトルはE.T.A.ホフマンの小説に出てくる楽長の名クライスラーからとられたもので、文学を音楽で表現した叙情的な美しい作品です。なお、この曲自体は30分くらいの曲なので、CDにする時には「子供の情景」などの他のシューマンの作品とカップリングで、シューマン作品集とすることが多いです。
[Lesson65,66] 千秋のパリ・デビュー演奏会の1曲目
マ・メール・ロワとは英語でマザーグースのことです。原曲は「眠りの森の王女のパヴァーヌ」「親指小僧」「パコダの女王レドロネッロ」「美女と野獣の対話」「妖精の園」の5曲からなるピアノ連弾曲で、ラヴェルの友人ゴデブスキーの2人の子供たちのために作曲されました。後に芸術座の支配人、ジャック・ルーシェからの依頼でバレエ用にオーケストラ編曲され、「前奏曲」と「紡ぎ車の踊りと情景」という2曲が追加されました。簡素で明快な子供のための曲集に洗練の極致とも言える編曲を施し、バレエ作品として大成功を収めました。
[Lesson66] オクレール先生に初見で弾いてもらった曲
第7巻参照。フランス語名「La suite mojamoja」。第1曲のタイトルは「もじゃもじゃの森」。でもこれって弾き語り曲集だったのでは・・・。江藤レッスンで全編ピアノ独奏曲に作り直したのかな?
[Lesson66] オクレール先生のレッスンでのだめが弾いた曲
第8巻参照。
【演奏】マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ) 税込2,039円 |
[Lesson66] 音楽院の学生が初見のレッスンで弾いた曲
ベートーヴェンの交響曲くらい有名な曲になると、ピアノ独奏、弦楽四重奏、管楽合奏から、「朝ごは〜ん」で話題になった、上海太郎の日本語歌詞付き合唱のような変わり種まで、様々な編曲が存在します。もちろん連弾版もあり、現在楽譜として容易に手に入るものでも2種類の編曲があります。どちらも交響曲9曲全て編曲されています。ちなみに第3番「英雄」には、のだめ版ピアノ独奏バージョンもありますね(第3巻参照)。
[Lesson66] 千秋のパリ・デビュー演奏会の2曲目
武満徹は、世界的にその名を知られている、日本を代表する作曲家です。1996年に65歳で亡くなりました。「弦楽のためのレクイエム」や「ノヴェンバー・ステップス」を筆頭としたクラシック作品の他、映画音楽やポピュラーソングなど、多岐に渡って多くの優れた作品を残しました。この曲は明記されてはいませんが、ヴァイオリンと管弦楽のための曲で、タイトルはアイルランドの大作家、ジョイスの小説「フェネガンズ・ウェイク」(超難解らしいです)から採られています。
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【演奏】若杉弘(指揮)、東京都交響楽団 他 税込1,050円 |
[Lesson66] 千秋のパリ・デビュー演奏会のメイン曲
第7巻も参照のこと。シベリウスはフィンランドの国民的大作曲家です。60歳を過ぎた頃からほとんど作品を発表せず、以後30年余りに渡る沈黙はクラシック音楽史上のひとつの謎となっています。代表作「フィンランディア」は、帝国ロシアの圧政に苦しむフィンランド人の大きな共感を呼び、ロシア官憲に演奏を禁止されるほど愛されました。交響曲は全部で7曲作っていますが、フィンランドの民族的色彩が濃くわかりやすい曲調の第2番は最も人気のある交響曲です。
【演奏】サー・コリン・デイヴィス(指揮)、ボストン交響楽団 他 税込1,000円 |
[Lesson67] アパルトマンでのだめが弾いていた曲
第1巻参照。「おばあちゃんの嘆きの訴えなんデスよ」。妙に説得力が・・・あるかなぁ?
【演奏】ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ) 税込1,000円 |
[Lesson67] 千秋がのだめのために書いた初見練習曲
上からものを見ているような感じで、押しつけがましくイヤラシイ難しさを持ち、問題点をあげつらうような優しさに溢れた初見練習曲。のだめは、初見でこれだけの特徴をとらえることができただけで上出来でしょう。そして初見練習にふさわしい曲をさらっと書いてしまう千秋は凄いですね。ちなみにフランスの作曲家などは音楽院の試験用の初見曲を作ることもあるので、「初見練習曲」などというそのまんまなタイトルの曲があったりします。
[Lesson67] ムッシュー長田と管理人アンナとの言い争いの果てのイメージ
曲名は「ラ・ボヘーム」や、単に「ボエーム」「ボヘーム」などと書かれることもあります。プッチーニはモーツァルトやヴェルディなどと並ぶ、大オベラ作曲家のひとりです。プッチーニのオペラは、リアリティを追求した台本、美しい旋律とドラマティックな要素によって世界中で愛好されています。パリの屋根裏部屋に住む貧しい詩人ロドルフォは、同じアパートに住むお針子の少女ミミと恋に落ちます。しかし胸を患うミミを助けるお金がないと悟ったロドルフォは、ミミを愛するが故にわざと辛く当たり別れるように仕向けます。真相を知ったミミも、愛するロドルフォのために身を引きます。しばらく経ったある日、瀕死のミミがアパートに運び込まれてきます。2人は固く抱き合いますが、ミミはそのまま息を引き取ってしまいます。悲しい運命が胸を打つ青春純愛物語です。
[Lesson68] のだめが千秋の部屋で弾いていた曲
のだめがピアノを弾きながら「先輩の言ってた3つの原色は」「ドビュッシーの3度の和音?」と問いかけてるので、やっぱりドビュッシーを弾いてるのかな?と思ったのですが・・・。ちなみにのだめのレパートリーとしては、マラドーナ・コンクールで「喜びの島」を弾いたことがありますね。
[Lesson68] 千秋が本棚の前で手にしていた楽譜
第7巻参照。千秋が手にしていた楽譜の表紙に「...MS」「...NY No.1」「...minor」「Op.68」と書いてあるのが読めますので、「BRHAMS」「SYMPHONY No.1」「c minor」「Op.68」ではないかと思ったわけです。千秋がこの楽譜を取り出したのは、恐らく楽譜棚だと思うんですが、勉強用のミニサイズのポケットスコアではなくて、本番用の大型スコアと思われるサイズのものがずらりと並んでるところは、さすがです。
【演奏】ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 税込2,500円(2枚組) |
[Lesson68] 千秋がひとりでヴァイオリンを弾いていた曲
千秋が弾くヴァイオリンを聞いて、のだめが「モツアルト」とつぶやいています。モーツァルトはヴァイオリン・ソナタを43曲作っていますが、その多くは「ヴァイオリン伴奏のピアノ・ソナタ」の形式を取っていて、音楽的にピアノの方が重要になっています。また、ヴァイオリン協奏曲は5曲作っていて、特に第3番、第4番、第5番「トルコ風」は人気があります。のだめが聞いてモーツァルトだとわかるくらいなので、千秋が弾いていたのは、ソナタよりも有名な協奏曲だと見ましたがどうでしょうか。
[Lesson69] のだめの6月の試験曲
オクレール先生のレッスンで、のだめが広げていたノートに書いてあった曲です。確定分は以下の通り。
・ショパン:エチュード
・リスト:エチュード
・好きなエチュード
・バッハ:平均律(2曲?いずれも第2巻)
他にもあと何曲かあるようです。
[Lesson69] オクレール先生にレッスンしてもらった曲。のだめの6月の試験曲。
第8巻参照。
[Lesson69] リュカがレッスンしてもらっている曲。
第8巻参照。リュカ君曰く「天使のラッパがぷっぷーって鳴ってるみたい」な曲なんだそうです。
[Lesson69] のだめとリュカの約束の証。
単にのだめとリュカ君がゆびきりしてるだけしか描かれてませんが、のだめのことなので、絶対に「♪ゆーびきーりげーんまーん」って歌ってるでしょう!ってことで、一応入れてみました。
[Lesson69] 黒木が自宅で練習していた曲。
バッハ自身が書いたオリジナルのオーボエ協奏曲やソナタは残っていませんが、もともとオーボエのために書かれたと思われる曲も存在するらしく、現在ではオーボエ奏者のレパートリーとして定着している曲がいくつかあります。また、カンタータなどのオーケストラパートには、オーボエが目立つソロがある曲もあり、黒木君が練習していたのは、そういった曲かもしれません。
[Lesson70] のだめが借りた対位法の本に載っていた譜例。
ブラームスは、当時隆盛をきわめたリストやワーグナーなどの新しい音楽の形とは一線を画し、バッハやベートーヴェンなどが作り上げた伝統的な形式に固執した人でした。中でも変奏曲はブラームスが得意としていた形式です。この曲の主題は、ハイドンの「聖アントニーのコラール」と呼ばれているメロディで、現在では「ハイドンの木管五重奏曲」として、しばしば演奏される曲です。この時代には変奏の概念も大幅に拡大していて、この曲でも、ぱっと聞いただけでは元の主題がわからないところがあります(楽譜をよく分析するとわかるんだそうです)。逆にそういった点が研究の対象になるんでしょうね。
[Lesson70] 黒木とカトリーヌの幻のデュエット。
通常、2人だけの編成というのは、ソロ楽器+ピアノ伴奏というパターンがほとんどで、ピアノ抜きになると和音で伴奏してくれる楽器がないために、極端にレパートリーが減ってしまいます。フルートとオーボエの曲も同様で、編曲ものか現代の作品のどちらかになってしまうパターンが多いようです。つまり黒木君が持っていた「フルートとオーボエのためのデュオ」のCDは、かなりレアなものだったハズで、その意気込みを裏切ったカトリーヌちゃんは、魔女です(なんのこっちゃ?)。ちなみにカトリーヌちゃんが加入した五重奏とは、木管五重奏(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)と思われます。こちらは、ハイドンの弦楽四重奏に匹敵すると言われる、ライヒャの木管五重奏曲集を始め、幅広いレパートリーがあります。
[Lesson70] 教会の日曜のミサで歌っていた曲。
讃美歌とはプロテスタント教会で歌われる、神様を称える歌です。日本には明治時代に入ってきており、1949年に「讃美歌(第一編)」が出版され、約20年後に続編の「讃美歌第二編」が出版されました。そして1990年代なって、43年ぶりに全面改訂された新しい讃美歌集「讃美歌21」が編纂され、現在では多くの教会で「讃美歌21」が使われています(従来の「讃美歌」「讃美歌第二編」を併用しているところもあります)。讃美歌はもともと、日常の信仰の中で人々によって歌い継がれてきたもので、民謡やクラシックのメロディを使用したものもたくさんあります。この「荒野の果てに」は、クリスマス用の讃美歌として日本で最もよく知られている讃美歌のひとつです(なお、「讃美歌第106番」などという通し番号は、日本独自のものなので、フランスでは通用しません。多分)。
[Lesson70] オリバーが合唱で参加するクリスマスのミサ曲。
ミサとはカトリック教会で毎朝行われている典礼のことです。通常、ミサ曲と呼ばれるのは、典礼で使われるラテン語のテキストの中の、「ミサ通常式文」と呼ばれる部分に曲をつけて歌われているものです。現在聞かれる最も古い音楽、グレゴリオ聖歌もミサ曲で、今日ある全ての音楽はミサ曲から始まっているといっても言い過ぎではないでしょう。ミサは400年もの間、ラテン語で行なわなければならないという世界共通の決まりがあったため、時代と国を越えて、同じ歌詞によるミサ曲が数多く作られています。なお、1962年の「第2ヴァチカン公会議」と呼ばれる会議で、400年続いてきたラテン語による典礼をあらため、それぞれの国の言語で行なうことを認めたため、現在ではラテン語によるミサは世界共通のものではなくなってきています。
普段のミサは、専属のオルガン奏者の伴奏で歌われることがほとんどだと思うのですが、クリスマスなど特別な行事の時には奮発して(?)オーケストラ付きの大規模な曲を歌うところもあるのでしょう。オーケストラ付きのミサ曲は、ハイドンやモーツァルトを始め、芸術音楽として広く一般の人たちに愛聴されているものがたくさんあります。